決済市場は、今後も大きな動きがある分野のひとつだと思っていますが、この度、ロンドンのスタートアップ企業の「カーヴ(Kerv)」が、指輪型のウェアラブルデバイスの開発を発表しました。
カーヴ・リングにはNFC(近距離無線通信技術)が埋め込まれており、ユーザーは店のレジや駅の改札で手をかざすだけで、最高30ポンド(約5500円)の支払いが可能との事。
非接触型のクレジットカードやデビットカードと同様の使い方が出来るそうです。
また、この指輪は充電がいらないという点、スマートフォンとペアリングする必要が無い点が特長です。
そして、指にはめられるリング型の決済端末は史上初の製品です。
このリングは、カーヴに専用口座を開設することで、デジタルウォレットとして使えるようになり、カーヴを別の銀行口座と連係させれば、自動チャージも可能となるようです。
こんな便利な決済端末ですが、成長著しい決済市場では競合も多い状況です。
その中で最も「カーヴ・リング」の競合となりそうなのはやはり、バークレーカードのリストバンド型決済端末ではないでしょうか。
こちらはリストバンド型の決済端末で、ユーザーからのフィードバックを元に常に改良が加えられています。
どちらも使い勝手は良さそうですが、
・ユーザーにとってどちらが違和感なく使う事が出来るか
・決済の金額をどこまで上げる事が出来るか
が普及する上でのポイントになるのではと思っています。
このように決済端末市場は新たな製品が次々と投入されてきています。
近い将来、財布が必要なくなり、指輪やリストバンドの端末で全ての決済が済んでしまう世の中が来るかもしれません。