「石を運んでいる人」に旅人が「何をしているのか?」と尋ねる話は有名ですよね。
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旅人が石を運んでいる人を見かけ、「何をしているのですか?」と尋ねたところ、
Aさん 「俺は、石を運んでいるんだ。」
Bさん 「大きなピラミッドを建てているんだ」
Cさん 「エジプトの歴史を創っているんだ」
というような回答でした。
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この話はまさに、今の仕事の内容が、どのように利用されているのかを考えているかどうかの見本となるような例だと思います。
同じような考え方は、今の仕事でも重要になります。例えば、企業のロゴを作っている人がいたとします。
・そのロゴは誰が使うのか
・そのロゴはどのような使われ方をするのか
・そのロゴが単独で使われるのか、他のものと合わせて使われるのか
ロゴを作成するだけでも様々なイメージができるかと思います。
また提案資料などを作っていた場合も同様です。
・その資料は何を目的として作成している資料なのか?
・その資料は誰に納得してもらう資料なのか?
・どのような場面で使われる資料なのか?
このように、背景や目的をしっかりと把握した状態で作成する場合と、そうでない場合では実際の成果は大きく変わってきます。
また、根本となる背景や目的を理解していないで仕事をしてしまうと、本来の意図とズレたものが出来上がってしまうので、注意が必要です。
それでは仕事の目的を理解できるようになる為には、どのような事をすれば良いのでしょうか。
人によって色々な解決策があるかと思いますが、大きくこの2点が重要になるのだと考えています。
・単に言われた事をやるのではなく、その仕事の目的を事前に確認するクセをつける
・今の仕事内容が利用される場面を想定した上で、今の仕事内容を客観的に見るクセをつける
自分自身の視野が狭ければ狭いほど、今行なっている仕事が、本来の目的とズレている可能性が高くなります。
それを避ける為に、自分の仕事の先をイメージして、その仕事内容の「利用イメージ」を持つ事が大切なのだと思います。
そのイメージを持つ事で、必要な内容を理解する事ができ、目的に沿った仕事ができるようになるのだと感じます。
目的に沿った仕事ができるように、今やっている仕事の先のイメージを持つ事を意識したいですね。