最近は「アウトソーシング」という言葉が盛んに使われるようになりました。
日本語でいうと「外部委託」とも言われていますね。
アウトソーシングとは、「企業がコア業務に集中するために、ノンコア業務を外部に委託すること」という事になるかと思います。
今はどの企業も人材不足と言われている時代ですので、自社のコア業務以外はできる限りアウトソーシングする事で、各企業がコア業務に集中したいと考えているものと思います。
また、場合によっては自社でその仕事をするよりもコストを削減できるというメリットもあります。
このような背景からアウトソーシングを検討する企業も多くなってきていると思いますが、アウトソーシングをする際に気をつけておくべき点があります。
それは、「アウトソーシングしたからと言って、その業務に関わる自社コストがゼロになるわけではない。」という事です。
よくアウトソーシングを「丸投げ」のように考えてしまうケースも多いかと思いますが、実際はそのような事ではアウトソーシング先の企業がきちんと仕事をする事はできません。
アウトソーシングをしっかりと成り立たせるためには、「明確な指示が必要になる」のですね。
もちろんアウトソーシングというのは、その企業の代わりに仕事を行うわけです。
ですから、アウトソーシング先はプロフェッショナルである事は間違いありませんが、明確な方向性や方針が決まっていない状態では正しく仕事を行う事はできません。
そこで必要になるのが「アウトソーシング先とやりとりする人材」です。
このようなディレクターとしての役割を担う人が明確に指示や方針を出す事でアウトソーシング先の仕事が円滑に進むようになるのです。
そう考えると気をつけなければならないのは、アウトソーシングを行う場合、アウトソーシング先のコストに加えて、自社のディレクションコストがかかるという事です。
例えば
自社で100万のコストがかかっている仕事をアウトソーシング先には80万で依頼できるとわかり、アウトソーシングを決定したものの、自社のディレクションコストが50万かかってしまうために、実際のコストは当初の100万を超える130万になってしまった。
というケースも起こり得るという事です。
このようにアウトソーシングを行う際には自社のコストを見落としがちですので、注意しておく必要がありますね。
このような失敗をしないためにも、アウトソーシングを検討する際は、アウトソーシングコストだけでなく、そこに関わる自社コスト(人件費)にも目を向けて正しいコスト管理をしていく必要がありそうですね。