仕事をしているとあれもこれも手をつけたくなる時はないでしょうか。
また、「自分でやった方が早い」、「この仕事が好きだ」ということで、自分がやらなくても良い仕事をしてしまうケースもあるのではないでしょうか。
このような考えを持つ事は自然なのですが、気をつけなければならないことがあります。
それは、その仕事が「自分の立場や給料に見合った仕事なのか?」ということです。
会社では、経営層は経営に関する仕事を行い、管理者層はプロジェクトがしっかりと回るように仕事をして、各担当者は実際の仕事をしっかりと遂行する。
このように各担当範囲をそれぞれの人がしっかりと対応する事で、仕事がきちんと回るのだと思います。
もちろん、自分自身の仕事をしっかりと行った上で、より上からの視点で、上位の仕事をするという事であれば問題ないと思います。
例えばプログラマー担当者がプロジェクトをうまく回す為の管理者層の仕事も行うケースです。
このように上位の仕事をどんどんこなしていくという事であれば良いと思います。
ところが逆の場合は、問題となる場合が多いように思います。
例えば管理者層(ディレクター、マネージャー)が担当者の仕事をするケースや経営層が管理者や担当者の仕事をするというケースです。
なぜ問題なのかというと、多くの企業の場合、
・それぞれの立場や役職によって給料が決まっている
・その立場での仕事をするからこそ、その給料が支払われている
からです。
つまり経営層の仕事は経営に関する仕事をする対価としての給料が支払われていますし、管理者層はプロジェクトを管理する仕事の対価としての給料が支払われているからです。
そのような背景があるにも関わらず、自分の作業範囲ではない仕事をしてしまうという事は、仕事と対価が見合っていないということになります。
「自分自身の仕事がしっかりできていれば良い」という考えもあるとは思いますが、同じ時間を使うのであれば、自分の立場での仕事を考えて、そこに時間を使うべきだと言えます。
それに自分の範囲外の仕事をし続けていると、そのうちそれが当たり前となり、本来自分自身がやるべき仕事を見失っていく可能性があります。
時間があるからといって、本来やるべきでない仕事をしてしまうと、給料に見合っていない仕事になっているわけですから、
その仕事は今の自分の立場でやるべき仕事か?
という事を常に考える事が大切ですね。その時間を本当に使うべき仕事に使って、よりプロジェクトや会社がうまく回るような事を考えていきたいものですね。
立場や給料に見合った仕事をせずに、給料泥棒と言われないように気をつけて行きましょう!